市丸グループは、種子島出身の父、市丸良一が昭和２６年（１９５１年）市丸産業合名会社を設立。
種子島でさつま芋からでん粉を作る工場から始まりました。

現在、鹿児島市内に進出し、タクシー、不動産、ガソリンスタンド、ボウリング場、パチンコ、種子島・屋久島を結ぶ海運事業及び旅客ジェット機のリース事業を展開しております。
まさに陸海空を網羅した、１０００人近い従業員が働く企業グループへと成長しました。

これまでの市丸グループは、高度経済成長という時代の波に乗り、鹿児島地域のインフラ構築に貢献して参りました。お陰様で会社の成長に伴い地域の雇用促進にもお役立ちできたのではないかと思います。
しかし、ものが溢れ便利になった今日、私たち地方企業がどのような役割を果たすべきかを見つめ直す時期に差し掛かっていると感じています。

私はこれからの時代を「心の時代」と考えています。
例えば、タクシーをご利用されるお客様においては、バブル期のように「目的地に着けばそれでよい」とは思いません。
お客様は、「道に詳しい」「車内がキレイ」「丁寧な接客」などの付加価値を重視し、「いかに気持ちよく乗ることができるか」ということを基準にタクシーを選ばれます。人は本当に価値あるものを求める時代、サービスの真価が問い正されている時代といえます。

そこで、私が常々感じるのは、人間は一人では生きていけないということです。地域を愛し、そこで暮らす人々と助け合いながら生きていく。それは一見すると資本主義経済とはかけ離れたキレイごとのようにも聞こえます。
しかし、自分自身のことしか考えない人間に、人の心を満たすサービスは提供できないものです。企業も同様に地域社会のために貢献するという奉仕の精神がなければ自社の繁栄も得られません。

市丸グループは「ひろがるおつきあい」というスローガンを掲げています。
この言葉に、市丸グループ従業員一人ひとりが「人と人との絆を大切に助け合いながら生きていこう」という思いを込めました。

今後も市丸グループは地域社会との共存共栄を目指して参ります。